石垣島便り

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2009年 02月 06日

ヘビの不思議

ヘビについて民間伝承では、
「大蛇に息を吹きかけられた獲物は身動きできない」とか
「ヘビににらまれた獲物」という表現がある。
普段、動きも鈍く手足の無いヘビが四足の生き物を捕らえて食べる。
どのようにして獲物を捕らえるのだろう。
昔から人々は疑問を抱いていたに違いない。
そこで「息を吹きかける」とか「にらむ」という表現が使われたのだと思う。

自然の中で暮らして来た人々は、実際にヘビがカエルやネズミを捕らえる姿を目撃しての
疑問である。すばしっこいネズミがヘビの接近に逃げもせず立ちすくんでしまう。
きっと両者の間には、人の目に見えぬ何かが働いているのだろう。

私の体験では、こんな出来事があった。
友人の家で酒を飲んでいるとき、頭上で「ぢゅぢゅ」と声が聞こえ、突然、何者かがボトッと
土間に落ちてきた。良く見るとソフトボールほどの丸い塊である。
しばらく唖然としていたが、その塊が動きだしてヘビであることが分った。
塊が解けるとネズミをくわえたヘビの頭が見えた。そして、みるみるうちに飲み込んでいく。
やがて、ネズミを飲み込むと物陰へゆうゆうと退散していった。
飲み友達と私は、ただただ、見守るだけだった。

突然の出来事、前もってネズミが騒ぐ物音もなかった。
友人の家は、天井がなく、屋根には梁がむきだしになっていた。きっと、私達の頭上で
ヘビが梁を伝わりネズミを捕らえたのだろう。噛みつかれ、はじめて抵抗するネズミに巻き
かかったヘビが狭い梁から落ちたのだと思われる。

音も無く忍び寄るヘビは想像ができる。しかし、普段、天井を走り回るネズミがいとも容易く
ヘビに捉えられることには合点がいかない。ヘビの接近に気づけば素早く逃げればいいじゃないかと思う。
その不思議がいろいろな表現を生み出したのだろう。
ヘビの素早い攻撃範囲は、せいぜい体長の1/2ぐらい。2メートルのヘビでは
1メートルぐらいなものだろう。それほどの接近を何故ゆるしてしまったのだろうか。

先日、「先生、シマリスがヘビの頭をかじっています」という本の紹介を読んだ。
(すみません、本はまだ読んでいません)
それによるとシマリスは、死んだヘビの臭いを自分の体に付けて、ヘビの攻撃をさけている
と解釈しているようだ。
しかし、「ヘビの臭いを身に付けたリスは仲間から嫌われないだろうか」と単純な疑問を
抱いた。
本当にヘビからの攻撃を避けるためにヘビの臭いを身につけるのか。
別の角度からも検討してみる必要はないのか。

極端な話、「シマリスはヘビの臭いがお好き」とか・・・
シマリスがヘビの臭いに引かれ臭い付けしているという極端な仮説を否定できる実験も
必要かと思う。

もし、ヘビが「息」でもなく「にらみ」でもなく、ある種の臭いを発し、獲物に関心を引きつけ
接近しているのだとしたら・・・
その臭いとは、生き物に共通する根源的な、ある意味では性的なものかも知れない。
その臭いに引かれ・・・???・・・???と思っているうちに接近を許してしまうという可能性は
ないのだろうか。
だとすれば、シマリスがヘビの臭い付けをするのは攻撃を避けるためではなくなる。
とにかく、シマリスの行動だけではなく、ヘビの生態も解き明かす必要はないだろうか。

ヘビではめずらしくカタツムリを食べるイワサキセダカヘビの写真をアップしておく。
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by modama | 2009-02-06 12:57


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