石垣島便り

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2013年 08月 04日

モダマを追って旅するアジア 5-8

ミャンマー編・シャン族との約束
午前中、インレー湖を巡ってから、午後になって自転車で街を走り、やがて、北東の山の麓まで来た。山は畑にされていたり、植林地になっていてモダマが自生するような森はあたりに無い。それでも、坂道を自転車を押しながら登って行くと、一本の菩提樹の木があって、5人のご婦人たちが木陰で休んでいた。坂道がきつかったので息が切れ、私もそこで休ませてもらうことにした。身なりからすると山の人(シャン族)のようだ。私がいかにも疲れているような格好なので、みんな笑っていた。さっそく、ポケットからモダマ種子を取り出して「ゴンニンドーは、この辺りにありますか」と聞いてみた。もちろん言葉がつうじるわけもないが、モダマを見て、納得するような表情だったので、知ってはいるのだなと判断した。「何所へ行くのか」と聞きながら、山の上の集落を指さしたら、その集落ではなく、さらに上の集落だという感じ身振りをした。それではモダマの自生している森のある所から来ているかも知れないと思い「私はモダマが欲しい」と身振りで示した。メモ帳にモダマの莢の絵を描いたら、うなずいていた。さらに莢の絵の中に種子が入っているのを書き加えると「そうだ」と言っているようだった。そうこうしているうちに道をオートバイに乗った青年が通りかかり、車を止めて話に加わった。彼は英語が少し理解できるようだったので「私がモダマを探している事、持っていたらわけて欲しい事」などを話した。青年は、そのことをご婦人たちに伝えると、また、行ってしまった。一人の婦人が持っているという感じで、値段を聞いているようだった。やがて、別の婦人が1000R紙幣をだして、莢の絵を示したので、手で莢の形をしめして確かめた。種子を見せて、これではなく、莢だと再確認した。
さて、次はどうやって受け渡しをするかだ。はしめ、五日後、ここでという感じだったが、私は五日後はだめだといった。それでは、明日ということになり、10時に落ち合うことになった。
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話のやり取りから、彼女らはファイブデーマーケットの帰りらしい。そして、五日後には、また、市に行くので山を降りるから、ここで会おうとしたらしい。私は五日後にはいないので、翌日ということになった。
腕時計をヤンゴンの宿に忘れてきたので、地べたに時計の絵を描いて、10時も確認した。本当はもっと高い値でも良いと言いたかったのだが、何本持ってくるか分らないのでそのままにした。翌日、会って数が少なければ、山を降りてきた分の代価を支払うつもりだった。最後にみんなと握手をして別れた。
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写真の女の子と自転車の少年は、通りすがりの野次馬。
坂道を自転車で下りながら、嬉しさがこみあげてきた。莢の形を見たかった。私の予想では、タイ産のように縫合線が太くないと思っている。いずれにしろ明日になれば確認できる。宿に帰って、また、シャワーを浴びベットに横たわった。夕方になって激しい雨が降った。日中あんなに良い天気だったのに・・・。ふと、シャンの人たちが思い出され「もう、村に帰りついているだろう」と安堵した。
雨は夜中まで続いたが、朝には止んでいた。遅い朝食をとってから、再び自転車を借りて、街を北へと進んだ。途中、ガイドと連れだってトレッキングに行く欧米人たちのグループとすれ違った。当初、私もトレッキングに参加しようかと考えたが、MOさんの話では、山の中腹を南に行くルートなので、モダマの自生地は通りそうもない。それよりも、昨日、取り交わした約束でモダマ莢が手に入る。心がはずんだ。
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昨日、シャン族の人たちと会った菩提樹に到着した。時間はまだ早い。しかし、天候は曇りでも山の上には、まだ雲が覆っている。盆地の反対側の山々を見ても同じょうに雲が覆っていた。
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山の上はまだ、雨なのだろうか、少し心配がよぎる。自転車と荷物を菩提樹の下に置いて、辺りの藪を散策してみる。綺麗なユリ科植物が花を咲かせていた。
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その他には、ショウガ科の植物でウコンの仲間が見られた。
これは、花が先に咲き、後から葉がでるタイプだった。葉は、普段石垣島で見るウコンとはまるで違い、小さく堅かった。ショウガ科植物の研究をしている船越英伸さんに写真を送ってあげようと、花と葉の見られる株を探したが、花はほとんどがもう枯れていた。そうこうしているうちに約束の10時がすぎた。「山は雨で、来るのが遅れているのだろう」と恨めしく山の上を覆う雲を眺めた。
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(この写真は前日撮ったもの)
辺りの傾斜地は、最近、植林されたようだ。畑と植林地がまだらになっている。近年では、山の中腹までもが人によって開発されている。奥地でも古くから先住民が農地を開いているが、彼らは薪などの燃料、それに材などを確保するために、山のすべてを裸にするわけではなく、ところどころ森を残している。

植物や昆虫の写真を撮りながら、二時間待ったがシャン族のご婦人は降りてこなかった。「きっと、山の上は雨で降りてこれなかったのだろう」と諦めて帰ることにした。
いつしか、シャン族の人たちがモダマの莢を竹籠にいれて、ファイブデーマーケットに現れる日があるだろう。もし、そんな幸運にめぐりあえる人がいたら、莢をひとつ2000Rで買ってあげてください。できれば、莢の全容を写真に撮ってご連絡いただければ幸いです。さらにご協力いただけるなら、莢を壊し、中の種子の浮力を確かめお知らせください。何個中何個浮いた、という結果です。よろしくお願いします。

by modama | 2013-08-04 04:36


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