石垣島便り

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2008年 09月 25日

西表島ウブドー遺跡発掘調査団

竹富町教育委員会による本格的な調査がいよいよはじまる。
どんな出土品が発掘されるだろうか、期待は高まる。
しかし、数日前の台風13号の影響も少し心配、遺跡は無事だろうか。
大原港に集合した10名とチャーター船に乗り込む。
海はベタナギ、満潮のイノーの中を快適に飛ばす。
しかし、海から見える海岸線の崖は、あちらこちらで崩落箇所が見受けられる。
山肌の森もすっかり緑を落とし、冬景色のようだ。
鹿川湾に着くと、数名の人影が見えた。船が浜に着くと近づいてくる。
「遺跡がぐしゃぐしゃになっています」 「・・・???」はじめは何のことだか分らなかった。
東海大学の北条先生と学生たちが、一足先に着いて下見をしてくれていたのだ。
「崩落していますよ」
これまでの心配事が的中してしまった。
現場に行ってみると、まさに包含層が露見していた場所が土砂崩れを起こしている。
一同、唖然となる。
台風の高潮と波で浸食されるとばかし思っていたが、上から崩れてくるとは・・・
しばらく下見をしてから、気を取り直し、地中に層が残っていることを祈る。
まずは、荷を船から降ろし、キャンプ地の設営。
昼の弁当で腹ごしらえをしてから、とりあえず、崩落現場の片付けからはじめる。
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まるで、災害現場で復旧活動をしているようだ。
元の崖に露見した層のあった辺りを見当つけて上から掘り始める。
はじめは、人の手で掘りきれるだろうかと心配した。
沖縄から来てくれた埋文センターの二人と慶応大学院生の若手三名が交代で
堀すすめた。
しばらくして無土器期の黒い層に当たる。
焼けた砂岩と粘土状の土は、スコップにへばりついて始末が悪い。
層は1メートル程して、また、地山に変わる。
その下に下田原期の層はあるだろうか。
疲労と不安で、皆の口数が減る。
作業は翌日に持ち越される。
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翌日の午後になって、2メートル程掘り進んでから、少し灰色がかった層に当たる。
貝と動物の骨が含まれている。
「やった、ついに出た」歓声が起こる。
とりあえず、層の上面にビニールを敷いて、周囲の穴面を綺麗に削る。
その頃から、昨日とは打って変わって海が荒れ始める。風も次第に強くなる。
「台風14号が向かってきているのだろうか」
みんな心配はするが、ラジオでは八重山地方の天気予報がさっぱり告げられない。
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今回掘った場所は、前回、土器が露出していた場所より手前側の崖奥に当たるようだ。
残念なことに今回、土器は出なかった。しかし、人口物としては貝珠が出土した。
間違いなく下田原期の層である。
もし、二次発掘調査が可能であれば、位置が分ったので次回は多くの遺物を得られる
であろう。しかし、土砂をさらに取り除かなければならないので、多くの労力が必要で
あろう。重機が使える場所であれば、問題はないのだが・・・
いや、いや、これまで人為による撹乱もなく完全な形で層序が残ったのも
人がたやすく立ち入ることの出来ない場所だからなのであろう
これから、持ち帰る土の中から別の物が出るかも知れないし、
炭化物の年代測定も楽しみのひとつだ。
翌日も海は荒れ続いた。迎えの船は来れない。
機材を残して総勢10名は、山を越えて帰路についた。

by modama | 2008-09-25 16:20 | Comments(0)
2008年 09月 12日

川平結願祭

9日は川平村の結願祭でした。
今年の稔りに感謝し、次なる歳に願いをこめる行事です。
これまで旱魃ぎみだったのに、フィリピン東の洋上に台風13号が発生して、
朝から雨模様でした。
祭りは群星御嶽から急遽、集落センターへと変えられ一時間以上も遅れてはじまりました。
これまで準備に携ったみなさんご苦労さまでした。
川平小中学校生徒による太鼓では、指導にあたられた永太郎さんが熱い眼差しで
子供達を見守っていました。うちの子供が中学生だった頃のことを思い出します。
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このようにして村の行事を受け継いでいくことに意義を感じます。
私が好きな奉納演目のひとつ、獅子舞は迫真の演技で毎年楽しみにしています。
獅子頭の下顎を抑える手が、不思議な魅力を醸し出しています。
獅子の動作は絶妙で、まるで本物の生き物のように見えるのに、人の手が丸見えに
なっているアンバランスがかえっていいのです。
その手がとても力強く、感じられます。
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結願祭も無事終了して、恵の雨が降ったものの、
台風13号は、進路を八重山諸島に向けているようです。
今、台風対策を済ませPCの前に座っています。

by modama | 2008-09-12 11:41 | Comments(0)
2008年 09月 08日

暑くても秋の気配

石垣島の日中は、まだ真夏。
でも、夜になると八月とは違い少しは凌ぎ易い。
タイワンクツワムシも鳴き始めた。

日中鳴いている蝉もリュウキュウクマゼミからイワサキゼミに変わっている。
この蝉が12月まで鳴き競い、冬に向かう。
そお言えば、9月5日にツバメが帰ってきた。
日本本土で繁殖して、また、南に帰る途中だ。
鳥は、10月に入るとアカハラダカに続いてサシバが渡って来る。
このあたりから本格的な秋の訪れとなる。

虫や鳥が石垣島の季節の移ろいを告げてくれる。

9月に入ってコマツナの種を蒔いた。
芽生えた双葉は、日中の強い日差しでぐったりしている。
でも、夜になると元気を回復して成長しているようだ。
ちょっと播種が早すぎたかな~と思っているが、コナガが繁殖する前に作りたいと思う。

今年、石垣島は旱魃の傾向にあるようだ。
台風が来ないと旱魃がいちじるしくなる。
でも、台風は、恵の雨と災いを紙一重でもたらす。
嬉しくもあり心配でもある。
しばらくは潅水に励まなくっちゃ。
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by modama | 2008-09-08 17:53 | Comments(0)