石垣島便り

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2013年 09月 30日

ハブに犬のジンが咬まれた

昨日、9月29日の夕方7時ごろ、庭でジンを放した。
しばらくして「わん、わん、わん」と吠え声がするので行ってみると、
風呂場の入口の横で、置かれたブロックに向かって吠えている。
ジンを制して、ブロックの穴の中を覗いてみると、ヘビらしいものが少し見えた。

傍らにあった箒の柄で突いてみると、ハブが出てきた。
ジンが立ち向かうのを制していると、ハブは別のブロックの穴に入り込んだ。
あいかわらずジンは、必死で立ち向かおうとしている。
そのうち、ブロックの穴に向かって臭いをかごうとした瞬間、ジンは後ろへ飛びずさり逃げた。
穴の中を覗いてみるが、中は暗くて見えない。

自分の部屋から懐中電灯と棒を持って戻ってみると、ジンは戻って来ていた。
懐中電灯の明かりでブロックの穴の中を照らして見たが、もう、ハブはいなかった。

ジンは鼻先を咬まれたはずだが、それほど痛がりもせずにいた。

いつもの場所につないでおいたら、少しいらだっているのが感じられた。
それでも、吠えたり、鳴いたりしないので、苦痛感は伝わってこない。

近寄っていけば、いつものように尻尾を振って対応する。

やがて顔が腫れてきた。それでハブに咬まれたことが確定した。
実際には、ブロックの穴にジンが顔を近づけ、一瞬飛びのいた時には、ハブに咬まれた瞬間は見えていない。
その後、むかって行かないことから、咬まれたのだろうと予想していただけだ。

懐中電灯を灯して近づいて行くと、いつものように尾を振りながら寄って来る。
でも、こちらを見上げるその顔は、ひどく腫れている。まるで、カピバラのようだ。
痛がりもせず、普段通り対応している姿が不憫に思える。と同時に滑稽でもある。
ごめんねジン。
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以前、私もハブに咬まれたことがある。
明け方、薄暗い仕事場の中で、柱の角を曲がろうとした瞬間だった。
足に痛みを感じたので、下を見ると二度目の攻撃が足の甲を打つのが見えた。
(ハブに咬まれることを、沖縄では打たれると言う。それほど一瞬の出来事なのだ)
歩いていた時だったので、左足が宙にあった。
瞬時、頭の中で「左足を下してはいけない」と思い咬まれた方の右足で前方へ飛んだ。
次の攻撃は避けられた。

ずいぶん後になって分かったことだが、この時、右足首を脱臼していた。
ハブに咬まれた痛みだと思い長らく気付かなかった。

その後すぐに、流しで咬まれた足を水で洗い流し、血がわずかに出ている所から吸引器で血を吸い取った。

病院へ行った時には、咬まれた所は、もう、見えなかった。
医者は、「この辺ですか」と聞いたが、聞かれた自分もすでに正確な位置は分からなかった。
ハブに咬まれた痕は、注射針で刺された痕が二か所あるようなもので、時間がたって血が止まってしまうと、
見えなくなる。
医者は見当をつけてメスで切れ目をつけて、そこから、私が使ったと同じ吸引器で血を抜いた。
サキシマハブの血清は無いので、後は破傷風の注射をしただけで、入院しろと言う。
私が「もう、することが無いのなら家に帰る」といったら、医者はもしもの場合があると困るので入院してくれ、
と頼んだ。しかたなく、一日入院した。

足は太股までパンパンに腫れて、水を入れた風船のようだった。
楊枝で皮膚を突き刺すと、パッンとはじき割れそうだった。
咬まれた足を高目にして寝ていたが、足を下すと血が下がるので猛烈な痛みが襲った。
トイレに行くのが不自由だった。

翌日、家に帰って日常の用事をする時、右足を上げていないと痛むので、立っている時は、右足を後ろにまげて、片足で行動した。子供に「キョンキョン」みたいだと笑われた。

きっとジンも痛みに耐えているのだろう。
でも、人が近づくと、尾を振って普段と同じような対応をしている。
その仕草と腫れあがった顔のハンデイが、滑稽でもある。
子供が、私のハブに咬まれた年頃でもし家にいたら「ジンはカピバラになった」と笑うだろう。
「キョンキョン」より「カピバラ」の方がましだよな~。
ジンは翌日、さらにカピバラになった。
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by modama | 2013-09-30 12:22