石垣島便り

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2014年 06月 28日

テングノハナ折れる

僕には眠りながら考える癖がある。
うとうとしながらいろいろなことを考える。
何かにのめり込むと、同じことをくどくどと考え、眠りながらも考えている。
より深く考えが進むことなど稀で、意味はないのだけれど、時々、思わぬことを考えついて、床から起き上がることがある。
眠りながらテングノハナのことが気にかかり、床の中でモンモンとしていると、
「落ちてすぐに流れるわけではない」と思いついた。
林床で実は朽ち、種子だけになって流れることだってあるだろう。
「実のまま海水に浮かべたのは間違えだったかも知れない」
「翼を取ってから種子だけにして海水に浸すべきだったのか」・・・アカショウビンが鳴き始め朝がくる。

前津先生からいただいたテングノハナの種子は、まだ残っている。
そこで、51個の実の翼を取り払い種子だけにした。
その作業をしながら驚いた。ほとんどが不稔果なのだ。
結局、種子がとれたのは13個だった。
そうであれば、前回の海水に浮かべた40個中、8個の種子だけが残ったのと比率はたいして変わりない。

もともと腐っていたと考えれば、8個の種子は継続すれば良かったにすぎない。
この種子は、庭に蒔いてしまった。
それとは、別にこの13個の種子でテストすれば良い。
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早速、海の水を汲んで来て種子を浮かべた。
これから先、しばらく家を留守にするから、帰って来てから結果をみよう。
種子がコップの中の海を旅している間、私も旅にでる。

by modama | 2014-06-28 15:19 | Comments(2)
2014年 06月 26日

タマリンドの花が咲いた

今日のニュースで沖縄地方が梅雨明けしたと報じていた。
と云っても、随分前から夏日が続いている。
この時期の暑さといったら、湿度が高いし、夜になっても涼しくならないのでつらい。
まさに熱帯夜だ。

庭の隅の車庫、車庫と云うよりシェルターと云った方が良いのかもしれない。
昨年の台風で庭の木が折れて、車に当たり、窓ガラスが割れたりしたものだから作ったもの、に
車を止め家に向かおうとしたら、傍らのタマリンドの木に何か着いていた。
良く見たら花のようでもある。
梯子を持ってきて登って見ると、やはり花だ。意外と地味な花だった。
種子を蒔いてから8年ぐらいたつだろうか、はじめて見る花だ。
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梯子の上から隣の木も見ると、沢山の蕾がついている。
ことしは、実がみのるといいが、この実は東南アジアなどで調味料としてつかわれている。
ジャム風にして保存もできる。
タマリンドの手前のナンバンアカアズキも花を咲かせている。
車庫から家に向かう途中には、リュウガンの木もあって、これは、沢山の実を着けている。
7月下旬頃になると食べごろだ。
亜のつかない熱帯の気候になった。
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by modama | 2014-06-26 16:55 | Comments(0)
2014年 06月 23日

テングノハナの種子が沈んだ

6月17日に海水へ浮かべたテングノハナ種子40個は、今日23日で半分が沈んだ。
「翼が着いているせいだろうか」と思い、翼を取って見ると、中央にある種子も割れて腐っていることが分かった。
翼を取って崩れずに種子が残ったのは8個のみ、一週間たらずでこの状態では海流散布は無理だろう。

種子の大きさ(7mm)からして、動物散布(鳥散布)は可能かもしれない。

では、どんな鳥に可能性があるのだろうか。島を渡る鳥でなくてはならない。
ま、ま、まさかカラステング、これは架空の生き物だし、天狗の団扇で飛ばされる(風散布)・・・???
摩訶不思議である。
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by modama | 2014-06-23 12:23 | Comments(0)
2014年 06月 17日

テングノハナ

一昨日の日中、部屋にいたら犬のジンが工房の方に向かって吠えた。
工房は休日だが、誰か来たのだろうかと部屋を出て見る。
「あっ、いけない暑かったので上半身裸だ」と思った時、すでに訪ねて来た前津先生が笑顔で立っておられたので、
「すみません、こんなかっこうで・・・」「ちょっと、服を着てきます」と云うと、
先生が「いい、いい、そのままでいい」と制しながら、容器を渡されるので見てみるとテングノハナの種子だった。

この植物は、日本で石垣島の一ヶ所にしか自生しておらず、先日、先生と状態を確認しに行った。
自生状態は良好だったが、花や種子は着けていなかった。
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いわゆる絶滅の恐れのある植物であるから、先生は自分の圃場にも移植して栽培されている。
話によると「僕の所のは、今年も実を着けたよ」というので、その後、圃場に行って実を見せてもらった。
その時、「きっと、海流散布されたのでしょうね」という話になり、種子の耐塩性を調べることを思いつき、
種子が熟したらいただくことになっていたのだ。
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その種子をわざわざ持って来てくれたのに裸の対応になってしまった。
そればかりではない、他に西表島の種苗研究所と琉大熱研の関係者も同伴していた。
「すみません、こんなかっこうで」
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翌日、種子をよく観察してから海水に浮かべた。
左右に大きな翼と上下に小さめの翼をもつ実で、種子は1個、7mm程の大きさだった。固くて水に浮く。
もし、海流散布された場合、翼は波浪によって破損してしまうだろうから、きっと漂着は7mm程の種子だけなのだろう。
これでは容易に見つけることはできない。

翼の着いた実は、一見、風に飛ばされそうにも見えるが、中央にある種子が少し重いのでそれほど遠くへは飛ばないだろう。
三翼を持つヤマイモ科の実よりは飛ばないと思う。
むしろ、流れる「水散布」が適しているのではないかと思う。
それは、このテストの結果を待とう。
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この植物、学名はIlligera luzonensis といって、現在、フィリピン、台湾(恒春半島)、石垣島に分布することが知られている。
分布地からして、一見、海流散布で系統が繋がるように思われるが、一筋縄ではいかない。
それは、フィリピン、台湾産の葉と石垣島産の葉を比べると、石垣島産のものだけに微毛が生えているからだ。
現在、DNAの解析による系統関係が調べられているが、最近、流行りの机上の研究ばかりが先行し、
フィールドでの研究がおろそかになっていないだろうか。
と、私は常々感じている。

by modama | 2014-06-17 10:54 | Comments(0)
2014年 06月 12日

友人からのモダマ情報

タイから帰って来た高橋さんが、モダマを送ってくれた。
彼は研究者であることから、きちんとしたデータも写真・地図付きで手紙をくれる。
タイ北部の山岳地帯産なので、早速、浮力を計ってみた。
Wiang Pa Pao 海抜1240mのものは、1:16個,Chiang Dao海抜500m のものは4:69個であった。
ほぼ沈むといってもよい。

これまで、ラオス、中国雲南、ネパールなどのも計測してきたが、やはり大陸内陸部山岳地帯のモダマは
浮力を喪失しつつある。
今回のWiang Pa Pao 産のものは、分布の上限にも近い。
そして、ここのは小ぶりで形は「ふとっちょモダマ」にも似るが、浮力が無いから日本の海岸に漂着することは
ないだろう。
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高橋さんが送ってくれたタイ現地でのモダマ莢の写真は、かなり螺旋形をおびていた。
モダマ莢より、どうしてもそれを持っている人に目がいってしまう。
お礼のメールで「タイの山中でこんな人に出会ったら、思わず両手をあげてしまうでしょう」
と書いた。
ネパールの山中でも銃を持った軍人に会ったが、これはどう見てもゲリラという先入観が先に立つ。
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また、ボルネオ在住のNさんからもメールの情報が寄せられてきた。
「今年のモダマが海岸に漂着するようになりました」というのである。
それまで、雨量が少なかったので、海岸に漂着する種子もすくなかった。
今月に入って、大雨が何度か降り、山の自生地の林床にとどまっていたモダマ種子やその他の種子が
川に流され、ローカルドリフトして、見られるようになったというのだ。
当然、河口から付近の海岸に打ち上げられてしまうものもあれば、外洋に流されたものもあるのだろう。
また、一度、ローカルドリフトして海岸に打ち上げられたものでも、荒波によって再度、漂流して中には
外洋に出て、遠くに運ばれるものもあるのだろう。
それらが、今年の秋から冬にかけて南シナ海、東シナ海 あるいは最終的には黒潮に乗って北上し、
季節風で南西諸島の島々や日本の各地の海岸に漂着するのであろう。
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by modama | 2014-06-12 11:55 | Comments(4)
2014年 06月 09日

ゴバンノアシの蕾

今日の朝、庭に出ると直径4cm程の白い球形の蕾が落ちていた。
拾いあげると白い花弁が剥がれ、中から白と赤に染め分けた糸の塊のようなものが出てきた。
花弁らしきものは合計五枚、その中にぎっしり糸の塊がつまっている。
「ゴバンノアシだな」とすぐ分かったが、開花まじかな蕾を見るのははじめてだ。
それにしても、糸のような雄蕊の塊は、不思議に見える。
開花したとき、ほとんどが雄蕊で、それ自体が花に見える植物は多い。
サガリバナやネムノキの花がそうだが、みんな蕾の時は、こんななのだろう。
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この雄蕊をほぐしてサラダにして食べられたらいいのに・・・

糸状の塊の中に一本だけ少し太めのものがあって、ガクをはずしたら着いてきた、雌蕊だ。
ガク片は二枚。この中に子房があって、受精すれば実がつく。

見上げるとまだ青い蕾が幾つかあるので、これから開花が楽しめるだろう。
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二枚の写真のバックは、そばに落ちていたゴバンノアシの葉、長さが30cm程ある。
最近、パラパラ・・・ではなくボトボトと落ちて、掃除が大変だ。
年に何度か落ちる。

落葉と云えば、そばにヤエヤマヤシがあって、この葉も時々落葉する。
一枚の葉の大きさが3~4mもあるから、ドサッと大きな音をたてて落ちる。
寝ていた犬のジンが、飛び起きたりする。

by modama | 2014-06-09 15:11 | Comments(4)