石垣島便り

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2015年 12月 09日

Entada phaseoloides の石垣島における開花期

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石垣島でのヒメモダマ E. phaseoloides の開花期は5~12月である。最も盛んなのは6月で良い香りを放つ。しかし、これまでの観察では雌蕊が形成されず、結実したことがない。莢の成熟するのが7月頃なので、成熟期間を考えると6月に開花した花ではないことが分かる。それではいつに開花した花が結実成長するのだろうか、というのが長い間の疑問だった。
以前の観察例からすると11月に咲いた花に雌蕊が見られ、12月に小さな莢が着いているのが観察されている。すると晩秋に開花した花が受粉して、翌年の7月に莢が熟すのだろうか。
今年は夏に二度大きな台風に見舞われ、その後の開花はあるか心配であったが、昨日、開花を確認して雌蕊の有無を調べたところ、赤い子房ができていた。上の写真の赤く見える部分が子房、雌蕊は多数ある雄蕊にまぎれて見えずらい。

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開花後日数がたって雄蕊がしおれた花を見ると子房と雌蕊が良く分かる。一本の花序にかなりの数の花があるにもかかわらず、受粉して莢を作るのは数十本に一本、もしくは百何本かに一本なので成長過程を見届けるのは難しい。4~5Cm に莢がなったものをこれまで気づいてきた。
これまで4年かかったが、どうやら11~12月に開花した花が翌年7月頃、莢を成熟させるのであろうことが分かった。しかし、東南アジアのE. rheedii は、温暖冬季乾燥気候地域で乾季の終わりに花を咲かせ、雨季の終わりの秋に莢が成熟するのと比較して、石垣島での開花期は気候システムの中でどのように決定しているのだろうか。まだ、まだ模索は続きそうだ。

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by modama | 2015-12-09 09:53 | Comments(0)