石垣島便り

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2015年 09月 17日

鳩間島のヤシガニ

c0023181_07070037.jpg2011年7月9日八重山毎日新聞の記事より、「絶滅危惧のヤシガニ・資源管理と保全急務、捕獲の手緩めるのも必要」環境省レットデータブックで絶滅危惧Ⅱ類に指定されているヤシガニは年々個体数が減少している。
その実態を受け西海区水産研究所亜熱帯研究センターでは、2005年から竹富町鳩間島において生態調査を着手、
その調査結果に基づき、09年から講演会などを開催し「沖縄の食文化と観光資源としてのヤシガニを次世代へいかに
繋いでいくか」の提案を示した。
今回、鳩間島へ行って感じたことは、個体数は回復しつつあるが、まだ個体の大きさに果っての激減が示されている
ということだ。佐藤琢研究員の報告では「雄が500グラムに成長するには15年、雌は30年かかる」としている。
多くの個体が09年から6年間の成長をものがたっている。
今回、わずかな時間ではあるが、30匹ぐらいを確認した。それも集落周辺にも数キロ離れた場所でもだ。
これらに鳩間島の人たちの意識の高まりを感じた。
保護条例を制定した他島ではどうなのだろうか。
今回は別の調査で鳩間島を訪れたのだが、考えさせられることが多かった。
人口わずか数十名の島だからこそ意識の統一ができているのだろうか。
島には駐在所もない。しかし、人の出入りは桟橋一箇所である。
荷物は、かならずここを通過しなければならない。
言い換えれば、島民の意識次第で管理体制ができる。
島に宿泊した帰りに宿から桟橋まで、荷物を運搬してくれるサービスがあった。これもチェック機能になるだろう。
スーツケースやダンボール箱、クーラーボックスなど大型荷物は宿泊施設が責任を持って桟橋へ運ぶことで、持ち出しが防げる。
ここでは、声高に保護を唱えたり、条例をつくり自らをも法で縛る必要は無いだろう。
島の人たちはこれまで目の前の海で魚や貝を獲る生活を続けてきた。
最近では、以前のように海の幸が豊かでなくなったことを自身が
実感している。さらによそから船で来た漁業者がごっそり魚を獲っていくのに対し、島民には規制がかかる。
島の資源は島の人で守る。大切なことだと思う。

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# by modama | 2015-09-17 07:16 | Comments(0)
2015年 09月 08日

台風15号

石垣島は台風15号の強風で長い間、漂流していました。
今日8日ようやく電話回線が復旧し、PCのメールも開け、発信も出来るようになりました。
長かった~。でも、ようやくこの不便さに慣れたのに~。

島の常緑の森は葉を落とし、秋のようです。
でも、この写真を見て、普通の秋と思う方もいるでしょうね。
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# by modama | 2015-09-08 15:46 | Comments(2)
2015年 08月 10日

Entada borneensis

以前、宮崎のYさんから「ボルネオのモダマです」と三個のモダマ種子が送られて来た。
それを見て吃驚した。
ひとつはE, rheedii であることに間違いない。
もうひとつはE,borneensis であろう。
残りのひとつが2,5cmと小さく、形はE,rheedii とE,phaseolides の中間のようである。
はじめて見るその種子にすごく心引かれた。
いくら考えても想像は揺れ動くばかりで、得た結論は「現地に行って確かめるしかない」であった。

昨年、7月、コタブル在住の「ボルネオのモダマ」送り主であるNさんを訪ねた。
Nさんは、昆虫写真を撮る人でモダマに関しては見識がない。
それだけでなく、そのモダマが巡ってきた人たち皆が同じことだった。

コタブルのNさんを訪ねると、快く受け入れてくれ案内してくださった。
彼の四駆で海岸から山間部までモダマを見て廻ったある時、「うぅん、・・・?・・・ちょっと違うな」というモダマに出会った。
それがはじめて見る自生のE, borneensis だった。
素晴らしいことに、花も莢もついていた。
Nさんはその時からモダマの識別眼を会得し、今では私の「ボルネオモダマの師匠」になった。
さすがに普段から昆虫写真を撮っているだけあって土地感と自然観察眼はある。
その後もモダマやムクナの情報をいろいろいただいた。

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# by modama | 2015-08-10 10:18 | Comments(7)
2015年 08月 09日

Entada glandulosa

一昨日から昨日にかけて大型で非常に強い台風13号が石垣島の南を通過していった。
風速50mぐらいは吹いただろうか。
涼しくて仕事がはかどった。
夜になると数度停電したのでPCを使うのをやめた。
翌日もまだ風が止まず、一日中部屋の中に篭っていた。
時折、外を見ると飛ばされて来た木の葉が一面庭を覆っている。
夕方、雨もやみ風が弱まったので、外に出るとE, parvifolia の絡み付いていたショウベンノキがボロボロに折れていた。
当然、それに絡み付いていたモダマのツルもズタズタになっていた。
「まだ、沢山の蕾が残っていたのに」 でもしかたが無い。
暴風戸などをはずしたり、倒れている気を切ったりして後片付けをした。
散乱している落ち葉は、ザッと掃いて集めておいた。
これから天気になると、潮風でもまれた木の葉がポロポロと落ちる。
だから、数日たってからの仕事になる。
今日は、庭のモダマたちが元気が見回りをしよう。


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# by modama | 2015-08-09 06:22 | Comments(0)
2015年 08月 07日

Entada reticulata

た、た、台風13号がすぐそこまで近づいています。
そろそろジンを隠れ家に避難させなくっちゃ。
家の暴風雨対策は済んだし、後は何しようかな。
このまま写真の整理をするか。
暴風で停電するまでの間。
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# by modama | 2015-08-07 10:37 | Comments(0)
2015年 08月 06日

Entada parvifolia

失敗、しっぱい、前だしのE, phaseoloides にはスケールが入っていなかったのと、ページが白なので縁が見えない。
今度は仮に縁をつけてWeb 用に変換してみた。
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# by modama | 2015-08-06 14:59 | Comments(0)
2015年 08月 06日

Entada phaseoloides

ここしばらく毎日写真の整理をしている。
ピクチャーには日付で保存されているので、出かけて写真を撮った多くの中にモダマの写真が点在している。
それを種類ごとにファイルに移す。
また、昔、リバーサルフィルムで撮ったものは、そのままマウントに入っているか、デジタル化してCDに変換されてある。
一番厄介なのは、マウントに入ったもので、ケースの中にばらばらに入れられてあるので、いちいち明かりをかざして確認しなければならない。
それも、数百のケースがあるし、一度、出版社に送ったものは別の場所に隠れていたりする。
古いPCのバックアップも丹念に調べたが、中には一度メール添付したか、BLGに使ったものでサイズが小さくなっているのもある。
「あぁ、これは今後気をつけなくっちゃ」原版のサイズを縮めて保存してしまったのだ。

いろいろ後悔もしながら整理している。
種ごとにファイルへ集めたものは、図鑑のページみたいにしてイメージを作った。もちろん原版は残した。
試しに載せてみる。
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# by modama | 2015-08-06 14:37 | Comments(0)
2015年 08月 03日

オオコウモリ・連日のお祭り騒ぎ

夏は豊年祭のシーズンで各島々や村で行事が繰り広げられている。

我が家の庭では、ここ数日、ヤエヤマオオコウモリがヤエヤマヤシの木に群れている。
4本の木に30匹はいるだろうか。
きーきー、きゃーきゃー、賑やかである。

昨夜は、腰痛が激しく眠れなかったので午前2:30頃、部屋から庭へ出てみた。
旧暦6月18日のほぼ丸い月が中天にあった。
オオコウモリが羽音をたててヤシの木から何匹も飛び立った。
懐中電灯の明かりを照らすとヤシの花序に数匹、葉にも数匹き居る。
人の気配に驚いて飛び立つが、すぐに別のヤシに止まる。

「写真でも撮ってみるか」部屋からカメラを持ち出してみたが、フラッシュが無い。
レンズは18~55mm のズーム、「これじゃー撮れないな」

月明かりを頼りに、兎に角、シャッターを切ってみた。
カメラ本体に着いたフラッシュをたいたが暗い。ピントも合わない。

「写真はカメラが撮るもの」と諦めた。
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# by modama | 2015-08-03 10:21 | Comments(0)
2015年 07月 28日

昔の写真から

ここ数日は、写真の整理をしている。
以前は、昆虫写真を撮るためCanon IOS 10 を使いマクロレンズ100mmにリングフラッシュを着けリバーサルフィルムで撮っていた。
その他にも28mm,300mm,などのレンズやフラッシュなども使っていた。
フィルム代や現像代がかさみ費用が大変だった。
ホタルの写真を撮り始めてから、カメラをCanon のデジタル一眼レフに変えた。
以前、使っていたレンズもフラッシュも同調せず、買い換えた。
しかし、フィールドで酷使したため二年で、内部ミラーにカビが生え露出が合わなくなった。
レンズにもカビが生えた。
写真には、随分お金をつかった。
今では、Canon の一番安い一眼レフカメラとオリンパスの水中でも使えるバカチョンカメラを使っている。
バカチョンなんて言ったら失礼で、値段も高いが性能も良い。
ところが、はじめのものはレンズの前に開閉幕があって、そこに砂がつまって2台取り替えた。
今のは、開閉幕が無いので海岸でも使える。
何といっても水中仕様なため湿気が内部機能に影響しない。
熱帯でスコールにあっても、熱帯雨林の湿気にも、海岸の潮風にも強い。
ただし、一眼レフとは違い、時にはピントが合わないことがある。
それでも、マクロ機能が着いていて便利ではある。

写真じゃなくてカメラの話になってしまったが、写真も管理がまずいとリバーサルフィルムはカビが生えるし、
デジタルはバックアップが不可欠になる。
また、整理がまずいと探せなくなる。
必要な時、探せなくて、必要で無い時「こんな所にあった」なんてことがよくある。
そして、悲劇なのはPCの故障で、バックアップ前の写真が喪失することだ。
これまでに何度もあった。
何もかも自分が悪いのである・・・が。

昨年も撮ったが、PCの故障で失った小さなモダマ莢の写真がリバーサルをデジタルに変換してCDに収めてあったものを見つけた。


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莢の長さは5cmぐらい。花序の中間辺りの花2個が受精したらしく成長している。
莢に栄養を使われ、莢より下の軸は枯れている。

ところが、この先、この莢がどうなったかの記録が無い。
ずっとお付き合いするのは至難の業である。
たぶん台風で、めちゃくちゃになったのではないだろうか。

古い写真だけが残っていた。



# by modama | 2015-07-28 18:44 | Comments(2)
2015年 07月 20日

タイの山小屋で抱いた疑問

タイのチェンライ県Waing pa pao の山中で螺旋形をしたモダマ莢を見て「何かおかしい」と疑問を抱いた。
その疑問を心に留めながらラオス、カンボジアと旅を続け、インターナショナルバスのチケットなのにミニバスで国境を越え、
乗り継ぎして夜にプノンペンに着き、宿に荷を置き日本居酒屋で「ホッ」と息をつき、枝豆を食べた時、
「あっ、やっぱりおかしい」と再確認した事が、まとまりつつある。
頭の悪い私には、随分と時間がかかった。

ところで、みなさんが枝豆を食べる時、莢のどちら側から食べますか。
と言われても答えようがないから、枝豆の形を弓に例えましょう。
弦の側(A)、弓の側(B) とします。
正解は、指でつまんだ反対側から食べるというのが一般でしょうが、食べ易さからすると弓の方を持って、弦の方を口にあてて食べると
中のマメが出易いと思います。
弦の側は縫線が太く、二つに剥がれ易いからです。そして、マメはそちら側に着いています。
この弦(A) と弓(B)の長さを比べると直線の弦側より、湾曲した弓側の方が長いことが分かります。

螺旋形のモダマ莢を見て、直感的に「何かおかしい」と感じたのは、螺旋の外側(つまり、弓側) に モダマの種子(マメ) が着いていたからです。
つまりこうなります。枝豆は弦(縫線の短い)方にマメが着いている。螺旋形莢のモダマは弓(縫線が長い)方にマメが着いている。
ちなみに、現地で測ったところ92cm:44,5cm でした。
両側の縫線の長さがほぼ同じならば、莢はまっすぐな形になります。

最近、屋根の上で観察しているタシロマメの莢を見てみましょう。


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成長するにつけA 弦側の縫線より、B 弓側の縫線の方が長くなります。
ちなみに、「植物形態の辞典」ヴェルナー ラウ著によると、A 弦側が内縫線、B 弓側が外縫線というそうです。
そして、マメはA 内縫線側に着きます。写真でも小さなマメが上の方にできつつあるのが分かります。

ところが、螺旋形のモダマ莢の場合、A 内縫線の方がどんどん伸びたようなのです。


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モダマの場合、節果で枠が発達していますので、「植物形態の辞典」などでは解説されていませんが、マメが着いているA 側 (内縫線)が
長く成長しているようです。

マメ科植物の中には、螺旋形の莢を着ける植物があります。例えば日本に分布する植物ではアカハダノキなどです。
ただ、モダマの仲間では、E, spiralis が螺旋形莢を着けるとされていますが、これまで多くのモダマを観察してきた中には、E, rheedii の
中でも地域や個体によって螺旋形の莢を着けるものがあります。

モダマの分類は、つくづく難しいと思います。





# by modama | 2015-07-20 17:24 | Comments(2)