2007年 06月 16日
もう、沖縄の藍について書くのは終わりにしようかと思っていた矢先、忘れていた資料が見つかりました。 それは、2000年1月に沖縄タイムスに連載した「嶋藍・唐藍考」の後に発見したものです。 県立図書館からの封書に平成13年11月の消印が押されていますから、目にしたのは、 一年半以上たってからのものです。 コピー資料は、大正二年十月二十二日の「琉球新報」見出しは「本県の山藍の将来」とあります。 字が小さくコピーなもので、読みづらい箇所もありますが要約すると以下のようです。 「元は本県も阿波藍のように葉を発酵させべたべたに汚(?)ちたところで臼に入れつき固めて 丸めた所謂玉藍を製造していたそうだが今から四代許(?)前に泊の人で大真栄城某・はじめて 支那に於いて其の製法を研究し○○現今行わるる様な泥藍製造に変わり同氏は其効に依り 時の国王より莫大な御褒美に預かったと云ひ伝えられている・・・」 この記事では、泥藍の製法が伝わったのか、山藍(唐藍)も同時に持ち込まれたのか分りませんが、 沖縄における泥藍製造の起源が予想されます。 文章を読むと「それ以前は山藍も玉藍にしていた」ように受け取れますが、それは専門外の 記者の記述ですので真意は測りかねます。 いずれにしろ、「琉球国由来記」の記述が見られる以後の出来事です。 (大正2年・1913年ですから、四代前を150年前として1763年頃になります。 1700年代半ば(18世紀半ば)に大真栄城によって琉球藍(唐藍・山藍)の泥藍製法が 沖縄に伝わったことになります)「いちだい発見ですね~!!」
by modama
| 2007-06-16 12:54
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